中小企業で経理未経験者をどう活かす?即戦力化のためのステップとは

こんにちは!多摩・八王子経理代行サービスです。

人手不足が深刻化する中、経理未経験者の採用に踏み切る中小企業が増えています。しかし、「未経験者をどう活かせばいいのか分からない」「即戦力として育てるには何から始めるべきか」という悩みを抱える経営者や経理担当者も少なくありません。

本記事では、中小企業における経理未経験者の活かし方や即戦力化のステップを具体的に解説します。実際の中小企業の事例や、効果的な育成手法も交えながら、実務ですぐに役立つヒントをご紹介しています。

この記事を読むことで、以下のようなことが分かります:

  • -経理未経験者が活躍できる理由

  • -中小企業が採用で見極めるべきポイント

  • -入社後すぐにやるべき教育内容

  • -業務を分解し段階的に育成する方法

  • -経理業務の見える化やマニュアル整備の重要性

経理担当者の育成に不安を感じている経営者の方、または人材活用に課題を抱えている中小企業の皆さまは、ぜひ最後まで読んでみてください。


経理未経験者を採用する中小企業が増えている背景

慢性的な人材不足が背景にある

中小企業では、経理業務を専任で担う人材の確保が困難です。特に専門スキルを持つ即戦力人材は採用競争が激しく、大企業に人材が集中しがちです。そのため、「経験者にこだわらず、ポテンシャルを重視して未経験者を採用する」動きが加速しています。

業務の分業化・マニュアル化が進みやすくなった

クラウド会計ソフトAIツールの進化により、経理業務の属人化を回避しやすくなっています。業務がテンプレート化されていることで、未経験者でも取り組みやすい環境が整ってきました。

経理業務自体が多様化している

単なる記帳や仕訳だけではなく、レポート作成や業績管理など、経理の役割が「経営支援型」に変化しています。コミュニケーション能力やPCスキルなど、必ずしも簿記の知識だけに依存しない業務も増えてきました。


未経験者でも活躍できる!経理で求められる基本スキル

経理業務では、資格よりも以下のようなスキルが重視されることが多くあります。

細かい作業への注意力

経理業務ではミスが許されない処理が多くあります。金額の入力やチェック作業において、「間違いに気づく」「正確に転記する」ことが非常に重要です。

PCスキル(Excel・クラウド会計)

Excelを使ったデータ処理や、freee・マネーフォワードなどのクラウド会計ソフトに対応できるかどうかは、即戦力化に直結します。特に、関数やピボットテーブルの基礎知識があると大きな強みになります。

報連相(報告・連絡・相談)

未経験者であればなおさら、「分からないことをきちんと確認する」姿勢が求められます。経理では数字の背景を理解しながら処理を進める必要があるため、コミュニケーション能力も重要なスキルの一つです。


【即戦力化のためのステップ】未経験者育成のロードマップ

ステップ1:業務フローの見える化とマニュアル整備

最初に取り組むべきは、「経理業務の全体像の可視化」です。例えば、以下のような業務単位で一覧化します。

  • 日次:仕訳入力、領収書整理、請求書処理

  • 月次:振込処理、売掛・買掛管理、勤怠確認

  • 年次:決算資料準備、年末調整サポート

それぞれの業務内容・目的・手順・注意点を明文化した業務マニュアルを整備しておくことで、未経験者の不安を軽減し、早期に自走できる状態へ導けます。

ステップ2:最初はルーティン業務から任せる

仕訳入力や領収書の整理、請求書の発行など、ルール化された単純作業を任せることで、成功体験と自信を積ませます。最初から全てを任せるのではなく、「日常業務の一部」を切り出して与えることがポイントです。

ステップ3:定期的なフィードバックとフォロー体制の構築

週に1回、30分程度の振り返り時間を設け、「できたこと」「つまずいたこと」「改善点」を明確にします。これにより、早期のリカバリーとスキル向上が期待できます。

また、質問しやすい風土づくりも重要です。「なんでも聞いていいよ」という空気がある職場は、未経験者の定着率が高くなります。

ステップ4:簡単な月次業務にチャレンジさせる

仕訳データをもとに月次残高の確認をする、振込予定リストを作成するなど、月次処理の流れを体感させます。これにより、業務の全体像を理解しながら、次のレベルへのステップアップがスムーズになります。


育成のための仕組みづくりが鍵

OJTだけでは限界がある

多くの中小企業ではOJT(On the Job Training)中心の育成が行われていますが、属人的な教え方では未経験者に知識が定着しづらい傾向にあります。「誰が教えても同じ成果が出る仕組み」を整えることが理想です。

eラーニングや外部講座の活用

freeeやマネーフォワードなど、クラウド会計ベンダーが提供するオンライン講座や研修制度を活用するのも有効です。簿記3級程度の講座を受けさせることで、理論と実務を同時に理解できます。

「担当制」ではなく「チーム制」でフォロー

1人に全てを任せるのではなく、チーム全体でフォローする体制が重要です。例えば、書類チェックは上司が行う、支払処理は別担当がダブルチェックするなど、複数人での確認体制を取り入れることで、業務の属人化を防ぎ、安心感を持たせることができます。


未経験者を活かすために経営者が意識すべきポイント

「即戦力=すぐに何でもできる人材」ではない

未経験者に過度な期待をかけすぎると、本人のプレッシャーになり、早期離職にもつながります。経営者として重要なのは、「半年後に戦力化する」視点を持ち、育成に一定の投資を惜しまない姿勢です。

業務の効率化と仕組みづくりが重要

人材を活かすには、育成だけでなく業務自体の見直しが求められます。無駄な手作業をクラウド化する紙処理を削減する、という小さな改善が、未経験者のストレス軽減と生産性向上につながります。


経理未経験者の活用に不安があるなら「経理代行の活用」も選択肢に

経理代行は未経験者育成を補完できる有効な手段

経理未経験者を採用しても、「教育の時間が足りない」「正確性に不安がある」「管理職がプレイングマネージャーで教える余裕がない」などの声は中小企業に多く見られます。

そうした状況下で有効なのが、経理代行(経理アウトソーシング)を活用する選択肢です。経理代行とは、仕訳入力・帳簿作成・請求書発行・支払い業務など、日常的な経理業務を外部の専門家に委託するサービスのことです。


まとめ

中小企業が経理未経験者を活かすには、業務の見える化・マニュアル整備・段階的育成・フィードバック体制など、「仕組み」の整備が最も重要です。

経理経験がない人材でも、ポテンシャルを引き出し、半年~1年で戦力化することは十分に可能です。そのためには、「最初から完璧を求めないこと」「育成に時間とコストを投資すること」「誰でも業務ができる環境を整備すること」が成功のカギとなります。

多摩・八王子経理代行サービスでは、経理業務の見直しや業務マニュアルの作成支援、未経験者育成プランの構築サポートも行っております。「人材育成に悩んでいる」「仕組みづくりを進めたい」とお考えの企業様は、ぜひお気軽に多摩・八王子経理代行サービスご相談ください。

多摩・八王子経理代行サービスでは、経理代行サービスはもちろんのこと、給与計算、年末調整等の関連業務を含む給与計算業務に係るトータルサポートを承っております。貴社に訪問して経理業務を行うので、引き継ぎまで時間がなくても安心です。社会保険料、源泉徴収税の控除を含む給与計算から、給与明細の発行、給与振込までの各種代行業務や、クラウド会計・クラウド給与・勤怠ソフトの導入もご提案いたします。さらに、クラウドソフト導入にあたり、IT導入補助金の申請サポートも行っており、貴社の業務効率化をお手伝いします。クラウドシステムによって、場所を選ばず給与データの確認や入力が可能となり、リアルタイムでの情報共有も実現します。

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