
こんにちは!多摩・八王子経理代行サービスです。
小規模企業や個人事業主の方から「損益計算書の作り方がよく分からない」というご相談をよく受けます。会計ソフトを使っても、どの数字がどこに入るのか、実務の流れが頭に入っていないと正しい書類は作れません。
損益計算書は、1年間の売上や経費をまとめ、最終的な利益を計算する決算書のひとつです。金融機関への融資申請や経営判断の基礎資料として不可欠であり、正確に作成することが事業運営の信頼性にもつながります。
この記事では、損益計算書の基本構造、作成手順、実務での流れ、注意点までをわかりやすく解説します。会計の知識が浅い経営者や経理初心者の方でも、読後には自分で損益計算書の作り方を理解できるようになります。
特に、これから初めて決算を迎える方や、会計ソフトを導入したばかりで不安な方は、ぜひ最後までお読みください。
損益計算書とは|基本構造と役割
損益計算書は、一定期間の収益と費用を対比し、その差額である利益を算出する財務諸表です。
小規模企業や個人事業主の場合、会計ソフトが自動で作成してくれることも多いですが、その仕組みを理解していないと数字の意味が分からず、経営判断に活かせません。
損益計算書の構造
損益計算書は大きく5つの利益段階で構成されます。
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①売上総利益(売上高 − 売上原価)
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②営業利益(売上総利益 − 販売費及び一般管理費)
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③経常利益(営業利益 ± 営業外収益・営業外費用)
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④税引前当期純利益(経常利益 ± 特別利益・特別損失)
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⑤当期純利益(税引前当期純利益 − 法人税等)
この階段構造によって、事業のどの段階で利益が減っているかを分析できます。
損益計算書の作り方|5つのステップ
損益計算書の作成は、仕訳入力から始まり、月次集計を経て決算処理へと進みます。
ステップ1:取引の仕訳入力
すべての売上・経費・仕入を日付順に仕訳帳へ入力します。
例:商品を現金で販売した場合
会計ソフトを使う場合でも、勘定科目の選び方を間違えると集計結果が歪むため、注意が必要です。
ステップ2:売上原価の計算
売上原価は「期首商品棚卸高+仕入高−期末商品棚卸高」で計算します。
製造業の場合は「材料費・労務費・製造経費」を加味した製造原価を算出します。
ステップ3:販売費および一般管理費の集計
人件費、家賃、水道光熱費、通信費、広告宣伝費など、営業活動にかかる費用を集計します。
これらは営業利益を計算する際に差し引かれます。
ステップ4:営業外収益・営業外費用の計上
受取利息や雑収入など本業以外の収益、借入金利息などの費用を計上します。
ステップ5:税金の計算と最終利益の算出
法人税や住民税などを計算し、最終的な当期純利益を算出します。
実務の流れ|小規模企業・個人事業主向け
小規模事業者の場合、損益計算書の作成は以下のような年間サイクルで進みます。
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✅毎日〜毎月:取引の仕訳入力・領収書整理
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✅毎月末:売上・仕入・経費の月次集計
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✅年末:棚卸・固定資産管理
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✅決算期:各勘定科目の残高確認・調整仕訳
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✅損益計算書作成:会計ソフトで自動集計 → 内容確認・修正
経理初心者の方は、月次決算を習慣化しておくと、決算期に慌てず済みます。
損益計算書作成の注意点とコツ
1. 勘定科目の統一
同じ支出でも、複数の勘定科目を使い分けてしまうと集計が分かりづらくなります。
例:事務用品費と消耗品費を統一する。
2. 売上と入金の違いに注意
売上は商品やサービスを提供した時点で計上します。入金日ではありません。
3. 会計ソフトの設定確認
消費税設定、勘定科目の初期設定が誤っていると、損益計算書全体に影響します。しっかりと確認するようにしましょう。
4. 数字の推移を比較する
単年度だけでなく、過去2〜3年分を並べて比較すると経営の傾向が見えやすくなります。
損益計算書を活用した経営改善
損益計算書は作るだけでなく、分析して経営改善に活かすことが重要です。
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●売上総利益率の低下 → 原価の見直し、仕入先交渉
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●販管費の増加 → 広告費や人件費の効率化
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●営業利益率の改善 → 不採算部門の見直し
実際、当事務所の顧問先でも、損益計算書の分析結果を元に仕入条件を変更し、営業利益率が3%改善したケースがあります。
まとめ
損益計算書は、小規模企業や個人事業主にとって経営の健康診断書です。
作り方の流れを理解し、正確に作成できれば、数字を根拠とした経営判断が可能になります。
弊所では、会計ソフトの初期設定から日々の仕訳入力、月次決算、損益計算書の分析まで一貫サポートしています。経理初心者の方でも、数字を経営に活かせるよう丁寧に指導いたします。
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